工事の背景・工事前の課題
実は当初は一式ではなく、ベアリング交換のみの予定でした。しかし、クーリングタワーの羽根を受けている軸受けボックス(写真をご参照ください)のケーシングとシャフトの腐食が酷く、ベアリング交換だけでは性能を維持することが厳しくなっておりました。その上、ベアリングボックスについては純正部品の調達が難しいため、部品を新たに製作しなければならない状況でした。このため、今回のように大掛かりな修理・メンテナンスを実施いたしました。
改善効果・当社からの提案
ベアリングなど代替品が調達可能なものについては、当社の調達力を活かして代替部品の調達を行いました。一方、ベアリングボックスの特注製作については、お客様よりベアリングボックスの現物をお借りして採寸を行って図面化し既設の物と同様の部品を製作し取付を行なう、リバースエンジニアリングによる修理を提案・実施いたしました。このように調達あるいは加工・製作を行った種々の部品を設備へ据付、調整を完了させてお客様へ引き渡すことで、冷却塔本体の延命化を実現いたしました。