工事の背景・工事前の課題
半導体工場にてご使用中のポンプにおいて、モーター内部ベアリングからの異音発生についてお客様よりご相談をいただきました。詳細な調査の結果、異音の原因はベアリングの摩耗に起因すると推察されました。お客様は当初、モーター本体の更新をご検討されましたが、当該既設モーターは既に生産終了となっておりました。代替案として現行の高効率モーターへの更新も検討されましたが、始動電流値が従来機と異なるため、既存の動力ケーブルおよびブレーカーの容量不足が懸念され、導入を見送られておりました。
改善効果・当社からの提案
高効率モーターへの更新は、大規模な電気制御工事を伴うため、当社では既設モーターの修理・メンテナンスをご提案いたしました。具体的には、ポンプ設置後の長期使用を踏まえ、ベアリング交換に加え、モーターコイルの洗浄および絶縁処理を実施いたしました。さらに、内部の分解点検の結果、モーターシャフトの寸法が基準値を逸脱していることが判明したため、溶射加工による修理を実施いたしました。
特筆すべき点として、本件のモーター重量は約100kgと大型でしたが、弊社ではこのような重量級モーターの修理・メンテナンスにおいても、豊富な経験と専門技術に基づき、安全かつ確実に対応しております。
高効率モーター導入に伴う設備改修を回避し、既存設備を最大限に活用することで、お客様の設備投資コスト抑制に貢献いたしました。弊社は、ポンプモーターをはじめとする各種産業機械の修理・メンテナンスにおいて、迅速なサービスをご提供いたします。ポンプの消耗品交換からモータ修理、制御盤の修理まで一貫して対応が可能です。設備に関するお困り事がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。