工事の背景・工事前の課題
昇降装置(ウインチ)を駆動するウォーム減速機から油漏れが発生しました。現地確認の結果、ケーシング部分のオイルシールが劣化し、それが原因で油漏れを起こしていたことが判明いたしました。設置から40年以上経過し、オーバーホールが一度も実施されていなかったことが原因と言えます。
改善効果・当社からの提案
当社は、下記手順で施工を実施いたしました。
1.オイルシールが劣化しているという課題から、ベアリングの摩耗が予想されたため、全体のオーバーホールを提案。歯車の摩耗は少なかったため、再利用可能であったことからコストを抑えることができた。
2.オーバーホールの一環として、モーターの軸受交換も行った。これにより、モーターの取り外し作業が一度で済む効率化を達成。
3.減速機のオーバーホールとモーターの軸受交換が完了した後、昇降装置への据付作業を行い、機能チェックを実施。
施工後の結果: このオーバーホールにより、ウォーム減速機の油漏れ問題は解消。また、モーターの軸受交換により、モーターの効率も向上。さらに、昇降装置全体の性能と寿命が大幅に延び、メンテナンスコストの削減とともに行政サービスの信頼性を向上させる結果となりました。