工事の背景・工事前の課題
部品加工業のお客様がご使用されている、40年以上前に生産された旋盤の駆動用モーターのブレーキが効かなくなったと相談があり、実施した修理・メンテナンス事例です。現地にて現品を確認したところ電磁ブレーキコイルが焼損していたことがわかりました。しかし、当該部品自体の供給が終わっており、また新型のモーターは規格が合わないため載せ替えることもできませんでした。そのため現状のモーターを復旧させるしか方法がありませんでした。
改善効果・当社からの提案
今回の施工では、モーターコイルの巻替えを提案いたしました。同じ仕様のモーターは生産・供給が終わっており、同じ旋盤の中古品からモーターを取り出すことも検討の視野に入れたが、結局モーターを部品として入手することも厳しかったためです。更に現行品のモーターは取付寸法が合わなかったこともあり、電磁ブレーキコイルの巻き替えを提案いたしました。加えてモーターを分解したところ、軸受を固定しているブラケットも摩耗していたため、内径を仕上げたカラーを圧入して、軸受も交換する工程も追加提案・実施いたしました。