工事の背景・工事前の課題
空き缶を圧縮するプレス機の油圧シリンダーからの油漏れにより、プレス能力が低下しています。既にプレス機メーカーは部品の補給を完了しているため、新規で設備を購入するか、新しい油圧シリンダーを購入するかの選択を迫られています。しかし、新しいシリンダーを購入する場合、寸法の互換性の問題や、本体が重量物であるため、自社での交換が困難で修理が難しい状況です。
改善効果・当社からの提案
油漏れの原因は、大抵内部のOリングやパッキンなどの劣化によることが多いです。これらを交換することで、機械は以前の性能を十分に発揮することができます。また、Oリングやパッキン類はJIS規格品なので、分解して同サイズの部品を手配すれば問題なく使うことができます。当社の下請け業者には大型ポンプやモーターの整備実績が多くあり、日頃から脱着据付にも慣れているため、修理は問題なく行えると伝えました。修理後にシリンダーを据付し、試運転を行ったところ、修理前と比較して空き缶が半分くらいまで圧縮され、油圧圧力も約1MPa上昇しました。この結果には非常に驚き、作業時間も大幅に短縮できる可能性があるため、お客様は大変喜んでいらっしゃいました。
