工事の背景・工事前の課題
食品業界のお客様より、排水処理場で使用されている曝気用ルーツブロワに異音が発生しており、修理が必要とのご相談をいただきました。該当のブロワは、排水処理の曝気工程を担う重要設備であり、24時間365日稼働しています。そのため、万が一ブロワが停止すると、排水処理における曝気工程がストップしてしまうため、迅速な判断と対応が求められていました。
一般的にルーツブロワは2~3年に1回の定期的な部品交換が推奨されていますが、実際には異音などの異常が発生してから対応されるケースも多く、本件も異音をきっかけに点検・修理を行う運びとなりました。しかし、もともと設備を導入した業者やメーカーがいずれも遠方にあり、依頼すると費用や対応スピードの面で課題が生じる状況でした。
そこで、日頃から設備全般の相談を受けている当社へご相談をいただきました。
改善効果・当社からの提案
当社では、まず現地調査にて異音の発生源を確認し、モータではなくブロワ本体に原因があることを特定。実際に手動で回転確認を行ったところ、羽根車がスムーズに回らない状態であることが判明しました。これを受け、必要な消耗部品を選定し、整備内容を含めた修理見積をご提出しました。部品は当社にて手配可能であったため、迅速に分解・整備作業を実施。
ルーツブロワは内部クリアランスの調整など高い精度が求められる機器であり、専門的な知識と技術が不可欠ですが、当社ではこれまでの修理実績を活かし、確実な調整を行いました。今回修理を行った機種は、アンレット製ルーツブロワ「BE-125E」です。
また、本修理にあわせて周辺機器についても聴音調査を実施し、他設備への影響がないことを確認しました。当社が修理全体をとりまとめて対応したことで、遠方業者へ依頼する場合と比較して、迅速対応であるだけでなく、トータルコストの削減も実現いたしました。
当社では、24時間稼働が求められる重要設備の修理・保全にも多数の実績があり、スピーディーな対応が可能です。ブロワをはじめとした回転機器の異音や不具合でお困りの際は、ぜひ当社にご相談ください。



